2011年6月16日木曜日

本ブログのご説明

本ブログは、第29回東京玉翠会総会のプログラム冊子の特集記事
  「東京讃岐うどん探訪」
と連動して、東京にある讃岐うどん屋情報を掲載しております。

今回の記事を作成するに当たっては、
東京近郊にある「讃岐」または「四国」と名のつくうどん屋さんを対象に、
昭和62年卒業メンバーが実際に食べ歩いて調査を行いました。

うどんの麺は千差万別。だしの取り方も千差万別。
それらを食べる人の好みは、人の数だけ違いがあります。
それ故、今回の調査結果には調査メンバーの好みの違いが色濃く反映されており、
これらのお店をひとつの基準ではかることは到底できません。
(というわけで、評価で検索する機能は敢えてつけておりません)

是非、調査メンバーの好みと皆さまの好みとを照らし合わせながら記事をお楽しみください。

また、本ブログでは、
各投稿の一番下にある「場所」をクリックするとお店の所在地の地図が開きます。
この地図を参考に、是非皆様ご自身でお店を訪れ、東京の讃岐うどんを楽しまれますよう。
我々の記事がそのお役に立てましたら、何よりの歓びです。

(第29回東京玉翠会総会準備チームより)

讃岐手打ちうどん すみた



【レポート】
はっきり言おう。本物。非常にうまい。
東京に出てきて20年以上たつが、東京で食べたうどんの中で最もおいしい。


例えば高松出身の読者なら地元の名店を何店舗か思い浮かべることが出来るだろう。
そのような高松の有名店を彷彿させる店である。

うどんはしっかりとコシがあり、歯と舌で楽しんだ後、のどをピュルルと通っていく。
出汁は高松で鍛えた「うどん味覚神経」を呼び覚ます。
かしわの天ぷらも油濃くなく、うどんの出汁とうまく絡んでいる。
ネギもうれしいことに細ネギ。

敢えて注文をつけるなら、あと2度くらい、出汁が熱ければ良かったか。
しかしそんなことはブルーダイヤモンドに透明性を求めるようなもの。
「他のものを食べて口の中に残っている余韻を消したくない」と思わせる、東京では一級品のうどんである。

【勝手に評価】
食べた人F.T
食べたものかけ、かしわ
★★★コシはしっかりあり、まさに「さぬきのうどん」。
だし★★★濃くもなく薄くもなくちょうどいい。
メニュー★★★非常に豊富。「ゆだめ」もあり。
コスト★★「かけ・かしわ」は750円。500円~1000円程度。

【店舗情報】
所在地東京都北区志茂2-52-8
最寄り駅JR埼京線・赤羽駅
電話番号03-3903-0099
営業時間平日:11時~14時、18時~21時30分
土・日・祝日:11時~15時
(定休日)毎週月曜、第1第3火曜
お店HPhttp://www5a.biglobe.ne.jp/~juan/89996337/
外部評価HPhttp://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132305/13003783/

うどん 丸香 (まるか)


【レポート】
神保町にある、東京でも屈指の人気店。
お昼時はずらっと数十人の行列ができることもありますが、回転が早いのでだいたい15分も待てば座れます。

店長さんが香川の名店「山越」で修行され、神保町に出店されたのが約8年前。クチコミなどにより、あっという間に行列の出来るお店に。

店員さんがテーブルまで注文を取りに来てくれる一般店で、夜はお酒もあり、軽く飲むこともできます。おすすめは香川の銘酒「悦凱陣」。

メニューもだいたいバランスよく揃っており、お値段は格安ではないですが、都心のお店としてはほどほど。

今回は、定番の冷かけうどんを注文しました。
薬味のネギは最初からトッピング、天かすはテーブルの上にあり取り放題。

麺の盛り付けが美しく、角が綺麗に立っています。
だしは香川県人には嬉しい?いりこだし。その透き通った美しさは、否が応にも気分を盛り上げます。

気分が乗ったところで、麺を口に入れると、まず最初に感じるもっちり感、そして適度にぶつんという噛みごたえ。噛むほどに口中に広がる麺とだしの風味。
讃岐うどんがこの世にあることに感謝する瞬間。

嗚呼、行列に並んだ甲斐があった...

というわけで、本場讃岐と比較してもかなり美味しいレベルのお店だと思いますが、難点は2つ。
「ぶっかけうどん」が夏限定メニューだということ。
シンプルな「生醤油うどん」がメニューにないこと。(月見、山かけの醤油うどんはあります)
この2つが好きな私としては、この点が大いに不満です。

【勝手に評価】
食べた人M.I
食べたもの釜玉、冷かけ

★★★こし、もっちり感、風味ありと三拍子。
だし★★★つゆは瀬戸内いりこだし。風味よし。
メニュー★★かけ、つけ、釜上げ、カレー、サイドメニューもあり。
コスト★★かけ380円~ 大盛+120円

【店舗情報】
所在地東京都千代田区神田小川町3-16-1 ニュー駿河台ビル1F
最寄り駅東京メトロ半蔵門線他・神保町駅
電話番号非公開
営業時間月~金11:00-19:30(土14:30) 日祝休
お店HPなし
外部評価HPhttp://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000629/

讃岐うどん いそや


【レポート】
このレポートを書くために初めて行ってみましたが、行ってよかった、玉翠会ありがとう!

妻と行って、「かけ」と「しょうゆ」を頼みましたが、あまりに美味しいので「かまたま」も追加しました。
「かまあげ」「かまたま」は、ちゃんと麺がゆであがるまで待たせて出しています。
このグレードなら高松にあっても僕は贔屓にするでしょう。

店内はコの字型のカウンターのみ19席。明るくてこぎれい。


店主は神戸出身で、宅間高専時代を讃岐で過ごし、サラリーマンとなるも脱サラしてうどん屋を目指し、讃岐と東京都のうどん屋で修業、八王子に店を出して7年目とのこと。
気軽に取材に応じてくれた、感じのいい方でした。

麺は、紛れもない手打ち。東京でこれだけの麺はなかなか食べられない。

うどんは「かけ」「しょうゆ」「ざる」「ぶっかけ」「かまあげ」とフル・ラインナップ。
揚げ物も充実、おでんもあって「てんぷら」「スジ肉」と、まさに讃岐。
さらには、うどん玉のお持ち帰りもできる(一玉100円!)。申し分なし。


【勝手に評価】
食べた人S.M
食べたものかけうどん しょうゆ かまたま
★★★透明感があって、やや細めでのどごしが良い
だし★★いりこの風味がしっかりして美味しいが、やや塩味が強い感じ
メニュー★★★うどん一通り、サイドメニューも豊富
コスト★★★かけ小350円、中450円、大550円 おでん、てんぷらは1つ100円

【店舗情報】
所在地東京都八王子市元横山町2-1-14-1F
最寄り駅JR八王子駅(北口から桑並木通りを直進で歩7分)
電話番号042-642-5586
営業時間平日:11:00-14:00 17:30-21:00
土日祝:11:00-21:00
(15:00-17:30の間 状況を見て中休み)
お店HPhttp://isoya.fc2web.com/frame.html
外部評価HP http://r.tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13022380/

手打ちたらいうどん 四国路(しこくじ)




【レポート】
ご主人と奥さんで切り盛りしている感じの、懐かしい気分になれるお店。
香川の街なかにありそうな、こじんまりとしたうどん屋さん。
それもそのはず、ご主人が四国出身で、黙々と、そして朴訥にうどんを打つ姿は、「昔、こういう感じのうどん屋のおじさんっていたよなぁ。」としみじみ思い出してしまいます。
うどんの味はもちろん四国流。

ご主人が徳島出身(香川との県境出身)ということで、讃岐うどんではなく徳島うどんのようですが、個人的には、少し堅めの「たらいうどん」がおススメです。
屋島の「四国村」って覚えていますか?
ここのうどんは、「四国村」で食べた、たらいうどんに似ている気がします。たらいから「木のにおい」がしてきそうな錯覚にとらわれます。
夏には冷やしごまだれうどんもおススメです。もちろん、きつねうどんも上品な薄味で、二日酔いの次の日には、だし汁が胃にじわ~っと優しく染み込みます。
セットについている「なめたけご飯」が超・おススメ!子供たちにも人気です。お母さんに作ってもらった「炊き込みご飯」って感じで、これまた懐かしい気分になれます。
あと、うどんの煮汁が出てくるので、冷やしたらいうどんのつけ汁に入れて食べると、つけ汁にしっかりつかったねぎ&生姜を余すことなく、飲むことができます(笑)。
とにかく、味はもちろん、懐かしい気分になれるので、うちの家族は「癒しのうどん屋」と呼んでいます。

【勝手に評価】
食べた人S.S
食べたものきつねうどん、冷やしたらいうどんセット
★★★こしあり、ちょっと堅め
だし★★★つゆは自然派という感じ、胃にやさしいあっさり系
メニュー★★うどんは温かいのと冷たいのと、てんぷらなどのおつまみがあり。
コスト★★きつね730円、冷やしたらいセット(なめたけご飯付き)890円

【店舗情報】
所在地東京都世田谷区松原5-57-7
最寄り駅京王井の頭線・東松原駅 徒歩30秒
電話番号03-3322-8246
営業時間11:30-20:00(麺切れ次第終了)木曜休
お店HPなし
外部評価HP http://r.tabelog.com/tokyo/A1318/A131803/13000691/